明日があるということ
「ごめんね、お母さん。ちゃんと紹介出来なくて……」


「別にいいわよ。私はあなたが幸せそうな姿を見たかっただけなんだから」



そう言って私に笑顔をむけるその前目には、うっすらと涙が滲んでいた



「……私に彼氏がいたことは知ってるよね?」



「えぇ。大学で知り合ったのよね。」


「そう。……でもね。私は最後に酷いこと言ったの。……本当は好きだったのに、病気のこと知られたくなくて。


私って、変なとこで意地はるからさ……」


「芹香……


……ほら、真島さんがびっくりするくらいのお洒落するんでしょ?早くこのワンピースに着替えて!」







< 13 / 40 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop