明日があるということ


真島さんは私の歩く速さにあわせてゆっくりと手を引いてくれた


……本当は立つのもやっとなくらい弱っているけど、どうしても歩きたいという私のわがままで妥協してくれた



「あはっ、これじゃホントにデートみたい」


「デート?」


「……さっき高畑先生が、真島さんとデート楽しんでこいって」


「そっか。じゃあ俺もデート気分で歩こうかな」



そう言って私の腕を掴む力が少しだけ強くなった











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