明日があるということ
そうか、せりかちゃんも俺と同じ気持ちだったんだな


せりかちゃんが初めてこの病院に来た時から、俺はずっとせりかちゃんのことが気になって仕方なかったんだ



いつも遠くを見つめているその目が、俺と同じだったから……



「ありがとうございます、俺を信じてくれて


……せりかちゃんなら、もうじき目を覚ましますよ」



「え……?」



「俺にはわかるんです。……うまく言えないですけど、きっと。今、せりかちゃんは光に向かって進んでいますから」







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