明日があるということ
それからしばらくして、お母さんが戻ってきた


「それじゃあ、俺はちょっと用事があるから、また後でね」



「あ、はい」



そうだよね、真島さんだって忙しいもんね



真島さんがいなくなって、少し心細くなった



「せりか……お母さん、せりかが大好きよ」



「……知ってるよ。……高畑先生に言われたこと、教えてくれる?」



「せりか……」



お母さんの目が赤くなっている


ごめんね、お母さん……








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