[短]翼を、ください。ー切なく甘いイブの夜を君とー
彼の背中が視界の下に見える。




彼の鼓動が聞こえる。



彼の肩に、私の髪が、触れてる。



それだけでなぜかたまらなく嬉しくて



信じられなくて



私の頬を伝う冷たい涙はいつしか温かくなっていた。



「ねぇ、ジュン。本当に私のこと…好き?」



「本当だよ。」



「本当に、本当に、本当に、本当に?」



「うん。好き。好き。好き。好き。」



「みんなじゃない?私だけ?私限定?」



「うん。ナナ限定だよ。」




「ねぇ、じゃあ……恋人のキス……して?」



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