[短]翼を、ください。ー切なく甘いイブの夜を君とー
なにこれ。



涙が止まらない。



いつの間に書いたのよ?



いつの間に置いたのよ?




そこにはジュンからの、強く生きてというメッセージが込められている気がして私は涙が止まらなかった。



すると1階から



「お父さん。見て。クリスマスプレゼント。」



「そうなの?お母さん。僕にも、届いてたよ。」



「これ、あなたの仕業?」



「いや、まさか。きっと…うちの2階に住んでるちびサンタの仕業だよ。」




「ふふふっ。そうねぇ。中々センスのいいサンタさんねぇ。」



「ははっ。お母さん言えてる。」



その声はだんだん2階に上がってくる。



コンコン



ノックの音が聞こえる。




「入るわよー?」



「うん。」



私は涙を拭い紙を引き出しにしまって答えた。




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