巨人
「イテッ!」
と、茎雄は噛まれた腕を左手で押さえ、その隙に柿江は赤ん坊を抱いて出て行った。
茎雄は黙っているわけにもいかず、警察に相談しに行った。
「あれ、どうしました?」
と、巨人の件で対応した田丸刑事の前にいた。
「それがですね、大変なことがありまして……」
「顔が青いけど大丈夫ですか?」
「ええ、何とか……」
茎雄の顔色がよほど悪かったのだろう。
「それで?」
「妻が赤ん坊を拾ってきまして、誘拐としか考えられませんので、調べてもらえないでしょうか?」
「それで、奥さんは?」
と、茎雄は噛まれた腕を左手で押さえ、その隙に柿江は赤ん坊を抱いて出て行った。
茎雄は黙っているわけにもいかず、警察に相談しに行った。
「あれ、どうしました?」
と、巨人の件で対応した田丸刑事の前にいた。
「それがですね、大変なことがありまして……」
「顔が青いけど大丈夫ですか?」
「ええ、何とか……」
茎雄の顔色がよほど悪かったのだろう。
「それで?」
「妻が赤ん坊を拾ってきまして、誘拐としか考えられませんので、調べてもらえないでしょうか?」
「それで、奥さんは?」