巨人
7 心配
期待外れで、落ちこむ茎雄だった。考えごとをして、いつの間にか自宅の近くに戻っていた。
「あなた」
と、柿江の声がしたので、茎雄は立ち止まった。
「どうした?」
「これ、持って」
柿江は両手に買い物袋を持っていた。中はたくさん入っている。
茎雄は柿江から両方とも受け取った。
「買い物か」
「そうよ、柿雄がたくさん食べるから、大変なのよ」
「一晩で大きくなるから、食べるはずだ」
「それで警察は?」
「勝手に育てて下さいって」
「よかった」
「あなた」
と、柿江の声がしたので、茎雄は立ち止まった。
「どうした?」
「これ、持って」
柿江は両手に買い物袋を持っていた。中はたくさん入っている。
茎雄は柿江から両方とも受け取った。
「買い物か」
「そうよ、柿雄がたくさん食べるから、大変なのよ」
「一晩で大きくなるから、食べるはずだ」
「それで警察は?」
「勝手に育てて下さいって」
「よかった」