その結婚、取扱い注意!
「仕事、楽しいでしょ? 見ててわかるよ」
「えっ? そんな風に見える?」
「見えるよ。美海、あの部署があってるのかもね。私なんかずーっと発券業務で、端末見すぎて視力がだいぶ悪くなってきているよ。コンタクトレンズ外したら近いものしか見えないよ」
「そんなに悪かったの?」
「そうよー レーシック手術受けようかな~」
私はもともと視力が良いから、コンタクトレンズを入れることも怖い。レーシック手術はやることが見えるって言うし、もっと怖いんだろうな。
少しして田代部長が現れた。イスで眠る久我さんを見ると優しく微笑む。
「すまないね。どれだけ飲んだのか」
「お疲れ様です。久我さん、ビール3杯でこうなっちゃたんです。なんか悩みがあるようで」
そう言うと、田代部長はわかったとでも言うように数回頷いた。
そして胸ポケットからお財布を取り出しお金を出そうとするところを丁寧に遠慮した。
「大丈夫です。田代部長、これからタクシーで帰らなくちゃいけないんですから」
部長クラスとはいえ、旅行業界のお給料はよそに比べると高い方ではないのを知っているから遠慮したのだ。
「えっ? そんな風に見える?」
「見えるよ。美海、あの部署があってるのかもね。私なんかずーっと発券業務で、端末見すぎて視力がだいぶ悪くなってきているよ。コンタクトレンズ外したら近いものしか見えないよ」
「そんなに悪かったの?」
「そうよー レーシック手術受けようかな~」
私はもともと視力が良いから、コンタクトレンズを入れることも怖い。レーシック手術はやることが見えるって言うし、もっと怖いんだろうな。
少しして田代部長が現れた。イスで眠る久我さんを見ると優しく微笑む。
「すまないね。どれだけ飲んだのか」
「お疲れ様です。久我さん、ビール3杯でこうなっちゃたんです。なんか悩みがあるようで」
そう言うと、田代部長はわかったとでも言うように数回頷いた。
そして胸ポケットからお財布を取り出しお金を出そうとするところを丁寧に遠慮した。
「大丈夫です。田代部長、これからタクシーで帰らなくちゃいけないんですから」
部長クラスとはいえ、旅行業界のお給料はよそに比べると高い方ではないのを知っているから遠慮したのだ。