その結婚、取扱い注意!
午前中いっぱいかけて4人の添乗員たちはあらゆるホテルに電話をかけ、ようやく部屋を確保しホッと安堵した。
ホテルは数か所、別々になってしまったけれど、なんとか250名強の部屋の手配が終わった。
同じホテルに全員が泊まれる部屋はどこもなかったけれど、なんとか振り分けられた。
まだやることはある。食事の手配も終わっていない。
取れた部屋に入り、私はぐったりとソファに腰を掛ける。
突然のトラブルに私だけじゃなく、みんなも疲れた表情になっていた。
こんなトラブルは初めてだけど、今までたくさんの経験を積んでいる田代部長だけはいつもの表情と変わらない。
大事なことに気づいたのも田代部長だった。
「本田、お前は今夜別の便で日本へ戻るんだ」
「えっ?」
そう言われてもまだピンとこなかった。
「明後日、結婚式だろう? 花嫁が欠席なんてことはあってはならないんだ」
「あ……」
そうだ! 大事な結婚式があるんだ!
間に合わないかと思うと、貧血のように目の前がぐるぐる回り始める。
ホテルは数か所、別々になってしまったけれど、なんとか250名強の部屋の手配が終わった。
同じホテルに全員が泊まれる部屋はどこもなかったけれど、なんとか振り分けられた。
まだやることはある。食事の手配も終わっていない。
取れた部屋に入り、私はぐったりとソファに腰を掛ける。
突然のトラブルに私だけじゃなく、みんなも疲れた表情になっていた。
こんなトラブルは初めてだけど、今までたくさんの経験を積んでいる田代部長だけはいつもの表情と変わらない。
大事なことに気づいたのも田代部長だった。
「本田、お前は今夜別の便で日本へ戻るんだ」
「えっ?」
そう言われてもまだピンとこなかった。
「明後日、結婚式だろう? 花嫁が欠席なんてことはあってはならないんだ」
「あ……」
そうだ! 大事な結婚式があるんだ!
間に合わないかと思うと、貧血のように目の前がぐるぐる回り始める。