その結婚、取扱い注意!
『ミミ!? なにかあったのか!? 泣かないで言うんだ』
「き、機体トラブルで……田代部長がひとりで……先に帰るように言ってくれたんだけど、その便はキャンセル待ちで……他もそうなの。湊、結婚式に間に合わないっ! どうしよう! 湊の言うとおり、引き受けなければ良かったっ!」
『ミミ、ミミ? よく聞くんだ。間に合わなければ結婚式は延期すればいい。とにかく俺はロンドンの知り合いに電話をする。それまで心配せずに待っていて』
結婚を延期……? なにもかも完璧に用意したのに……?
自分がいけないのだが、湊の言葉に少し気が楽になったのも事実。
「湊っ、本当にごめんなさいっ」
『こればかりは仕方ないだろ。確認してから折り返す。待ってろよ』
そう言うと電話が切れた。
私はしばらくその場から動けなかった。
30分後、持っていたスマホが振動した。
精神的な疲れからぼんやりしていた私はハッとなり手の中のスマホを見る。
「き、機体トラブルで……田代部長がひとりで……先に帰るように言ってくれたんだけど、その便はキャンセル待ちで……他もそうなの。湊、結婚式に間に合わないっ! どうしよう! 湊の言うとおり、引き受けなければ良かったっ!」
『ミミ、ミミ? よく聞くんだ。間に合わなければ結婚式は延期すればいい。とにかく俺はロンドンの知り合いに電話をする。それまで心配せずに待っていて』
結婚を延期……? なにもかも完璧に用意したのに……?
自分がいけないのだが、湊の言葉に少し気が楽になったのも事実。
「湊っ、本当にごめんなさいっ」
『こればかりは仕方ないだろ。確認してから折り返す。待ってろよ』
そう言うと電話が切れた。
私はしばらくその場から動けなかった。
30分後、持っていたスマホが振動した。
精神的な疲れからぼんやりしていた私はハッとなり手の中のスマホを見る。