その結婚、取扱い注意!

お正月に吐き気

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新年の挨拶に湊の実家、本田家を訪れ、美味しいおせちを堪能する至福の元旦。

「ミミ、同じのばかり食べてないで、他のも食べろよ」

湊に言われて、自分が酢れんこんばかり食べていたことに気づいた。

「あ……」

私たちの会話を聞いていたお義母さんが口をはさむ。

「湊、好きなものは好きなんだからいいじゃない。美海ちゃん、たくさん作ってあるの。タッパーで持っていく?」
「あ、はい! とてもおいしくて。頂いて帰ります」
「美海ちゃんの笑顔は隣に引っ越ししてきた時から変わらないな~」

お義父さんがおもむろに話しだす。

「我が家は息子だから、美海ちゃんの笑顔が可愛くてね」

知らなかった……お義父さんが、私を可愛いと思ってくれていたなんて。

「そういや出張になると、ミミにお土産買ってきてたっけ」

湊が思い出したように言う。

「お義父さんが出張と聞くと、実は内心楽しみにしていたんです」

私は正直に告白した。

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