その結婚、取扱い注意!
呆れていると、湊は腰のところで結んだ紐を長い指でさっとほどき、肌着があっという間に脱がされる。

足元に溜まる肌襦袢と肌着。

「も、もうっ!」

ショーツだけの私は胸を腕で隠すようにして慌ててそこから足を抜き、ベッドの上のブラジャーをとろうとする。

ブラジャーをつかもうとした手が空を切る。

「世話してやるって言っただろ?」

にっこり笑う湊の手に、薄紫色のブラジャー。

「恥ずかしいからいやっ」

私の反応に湊が美麗な笑みを浮かべる。

「いつまでも恥ずかしがり屋のミミちゃん。いつまでもそのままがいいな。堂々と胸を晒すミミにならない方がいい」

そうなんだ。私が恥ずかしがるからからかってくるんだね?

「早くブラジャー返して」

ブラジャーに視線がそがれた瞬間、湊に抱きしめられる。

それからブラジャーを持っていない手で、露出する胸の膨らみを覆うように触れてくる。

「み、湊っ」
「しっ! 下に聞こえるぞ?」

いくらなんでも会話ぐらいでは、階下まで聞こえないんじゃないかと思うけれど、私は押し黙った。


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