その結婚、取扱い注意!
「美里ママ、なにが酷いんですか?」
『私の顔がよー こんなことなら出るんじゃなかったわ!』
「美里――あっ! 湊っ!」
話しをしている途中で湊にスマホを取り上げられた。
「もともとお前の顔は酷いだろ。今更なに言ってんだよ」
美里ママに追い打ちをかけるように湊は話しはじめた。
『酷いわー 湊ったら!』
スマホを通して聞こえてくる美里ママの声。湊はうるさいとばかりにスマホを耳からすぐに離す。
『もう立ち直れないわー!』
ブチっと通話が切れる。
「湊、美里ママにそんなこと言っちゃだめでしょ!」
傷ついた? 傷ついたよね? 美里ママ。
「俺なりの慰めだったんだけどな」
「もうっ、それって慰めになってないよ」
「そんなに事故映像だったのか?」
思い出すようにクッと喉の奥で湊は笑うのを見て、私は大きくため息をついた。
「見ちゃダメって言うんだから見ないであげようよ」
「いや、消すなよ。明後日、ゆっくり見ような」
まあ、私より湊の方が美里ママの付き合いが長いから、気にしなくてもいいかな。
湊は私の手のひらにスマホを戻すと、リビングを出てノートパソコンを持って戻ってきた。
『私の顔がよー こんなことなら出るんじゃなかったわ!』
「美里――あっ! 湊っ!」
話しをしている途中で湊にスマホを取り上げられた。
「もともとお前の顔は酷いだろ。今更なに言ってんだよ」
美里ママに追い打ちをかけるように湊は話しはじめた。
『酷いわー 湊ったら!』
スマホを通して聞こえてくる美里ママの声。湊はうるさいとばかりにスマホを耳からすぐに離す。
『もう立ち直れないわー!』
ブチっと通話が切れる。
「湊、美里ママにそんなこと言っちゃだめでしょ!」
傷ついた? 傷ついたよね? 美里ママ。
「俺なりの慰めだったんだけどな」
「もうっ、それって慰めになってないよ」
「そんなに事故映像だったのか?」
思い出すようにクッと喉の奥で湊は笑うのを見て、私は大きくため息をついた。
「見ちゃダメって言うんだから見ないであげようよ」
「いや、消すなよ。明後日、ゆっくり見ような」
まあ、私より湊の方が美里ママの付き合いが長いから、気にしなくてもいいかな。
湊は私の手のひらにスマホを戻すと、リビングを出てノートパソコンを持って戻ってきた。