その結婚、取扱い注意!
私がお風呂から出てベッドに入ってからも、まだ湊はリビングで仕事をしていた。

ベッドサイドのランプだけを点けて、先に眠っているとベッドがゆっくり沈む。

湊がベッドに入って来たんだと眠りながら認識する。

湊の胸に自然とすり寄る私の身体。

安心感で深い眠りに引き戻される一歩手前、首筋がちゅうっと吸われて眠りから引き戻される。

それから場所を変えて何度も湊の唇が柔らかい皮膚の上を這う。

「っん……みなと……」
「予防線張っておいたから。おやすみ」

よぼう……せん……?

それ以上、その意味を考えられずに眠りに落ちた。

翌日、朝食を食べる湊は私を見てなんだか含み笑いをしたり、ニヤニヤ顔をする。

「私の顔になにかついてる?」
「いや、なにもついてないよ。なんで?」
「湊が私を見てニヤついているから」
「いつも通りに可愛いなと思ってな」
「うへっ、なにそれ」

こっちが恥ずかしくなる言葉を平然と言うから真に受けないよう受け流す。

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