その結婚、取扱い注意!
「その箱はケーキね。もしかしてミミちゃんの手作りかしら?」
「そうなんです。朝からがんばって作ってきました」
「ありがとう~ あとでいただきましょう」
美里ママにケーキの箱を渡し、白のカシミアのコートを脱ぐ。
「んっまあ! 可愛いわ~ まったく湊は幸せものね」
サンタクロースのコスプレ?と言われなくてホッと肩を撫で下ろす。
「湊は残念ね。取引先との忘年会だなんて」
直接湊から電話があったみたい。なんだかんだと言いつつ、湊と美里ママは仲が良いんだよね。
「そうなんです。早く終われば来るって言っていたんですけど……」
「遅くなっても来るわよ。絶対に賭けても良いわ」
「すごい自信ですね」
「そりゃ~ね~ ま、来なかったら最後までいて私と一緒に帰ったらいいわ」
同じマンションだからそれもありかな。でも、湊に来てほしい。
「あ、きららちゃん! ミミちゃんにシャンパンを」
トレーに飲み物を乗せて歩いていたきららさんを呼び止めて、細長いグラスを受け取る。
「ミミちゃん、メリークリスマス!」
きららさんはいつものように頬にえくぼを作って笑う。
「そうなんです。朝からがんばって作ってきました」
「ありがとう~ あとでいただきましょう」
美里ママにケーキの箱を渡し、白のカシミアのコートを脱ぐ。
「んっまあ! 可愛いわ~ まったく湊は幸せものね」
サンタクロースのコスプレ?と言われなくてホッと肩を撫で下ろす。
「湊は残念ね。取引先との忘年会だなんて」
直接湊から電話があったみたい。なんだかんだと言いつつ、湊と美里ママは仲が良いんだよね。
「そうなんです。早く終われば来るって言っていたんですけど……」
「遅くなっても来るわよ。絶対に賭けても良いわ」
「すごい自信ですね」
「そりゃ~ね~ ま、来なかったら最後までいて私と一緒に帰ったらいいわ」
同じマンションだからそれもありかな。でも、湊に来てほしい。
「あ、きららちゃん! ミミちゃんにシャンパンを」
トレーに飲み物を乗せて歩いていたきららさんを呼び止めて、細長いグラスを受け取る。
「ミミちゃん、メリークリスマス!」
きららさんはいつものように頬にえくぼを作って笑う。