その結婚、取扱い注意!
湊の浮気疑惑
1月が終わり、2月もあっという間に過ぎ去って3月の半ばになった。
仕事をしているせいで、余計に早く感じる。
湊は年度末で多忙になり、夜も遅くに帰ってくる生活が始まっている。
4月17日から24日までの7泊8日間の修学旅行。生徒たちのパスポートも全員揃い、現地手配も順調に進んでいき、いよいよ大詰めになってきた。
ホテル周辺の資料を作るのは楽しい。どこでお土産が買えるとか、どこのお店が美味しいとか。パリやロンドンに住んでいる人のブログなどを見て研究し、わからないことはロンドンの友人に聞いたりして、資料は着々と出来上がっていた。
「美海~」
営業企画課のドアから声をかけたのは久我さんだった。
部屋にいるのは私だけで、営業マンたちは外回り。
キーボードを打つ手を止めて入口を見ると、久我さんが近づいてきた。
「田代部長なら外回りで17時に戻って来るよ」
「違う。違う。田代部長に用があるんじゃなくて、今日時間があったら飲みに行かないかなって」
頬をぽっと赤くした久我さんは可愛いな~なんて思う。
仕事をしているせいで、余計に早く感じる。
湊は年度末で多忙になり、夜も遅くに帰ってくる生活が始まっている。
4月17日から24日までの7泊8日間の修学旅行。生徒たちのパスポートも全員揃い、現地手配も順調に進んでいき、いよいよ大詰めになってきた。
ホテル周辺の資料を作るのは楽しい。どこでお土産が買えるとか、どこのお店が美味しいとか。パリやロンドンに住んでいる人のブログなどを見て研究し、わからないことはロンドンの友人に聞いたりして、資料は着々と出来上がっていた。
「美海~」
営業企画課のドアから声をかけたのは久我さんだった。
部屋にいるのは私だけで、営業マンたちは外回り。
キーボードを打つ手を止めて入口を見ると、久我さんが近づいてきた。
「田代部長なら外回りで17時に戻って来るよ」
「違う。違う。田代部長に用があるんじゃなくて、今日時間があったら飲みに行かないかなって」
頬をぽっと赤くした久我さんは可愛いな~なんて思う。