シニガミチェーンメール



「…」



全員が携帯を出して



メールがきたかどうかを確認する。



綾介も座って携帯を弄り、



暁美も携帯を確認した。



二十七人がホッ…と息をつく中で、



一人だけ、



画面から目を放さない者が居た。



それは__



井上 玲二。



「おい…シニガミメールが来た」



玲二がそう、呟いた。



大きな声ではなかったが、



その言葉は、



森のような静けさの教室に



じゅうぶんにこだました。



「貸して!」



暁美が玲二の机に駆け寄り



携帯を受け取ると



文字を読んでから、



「皆、シニガミメールはこんな内容よ」



そう言って



メールの本文を読み始めた。



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