シニガミチェーンメール
久琉斗と一緒に、教室に入る。
静かな教室で、笑いなんてものは、
微塵も感じられない。
綾介と久琉斗は椅子に座るが、
それに特に反応もしない七人。
黙々と、
いつシニガミチェーンメールが
くるかと待ちながら、
綾介は考えていた。
…九人となった今は、
モルテ候補なんて関係ない。
最初が誰かってことだけだ。
誰が消えてもおかしくない状態。
俺や久琉斗が消えたって
…おかしくは、ない。
そこまで考えたところで、
思考を停止する。
これ以上考えれば、
緊張感で発狂しそうだ。
いや…もう、俺は、
狂っているのかもしれない。
誰が消えたって、
そこまで悲しくはないから。
その時、
♫ピロンピロン♫
シニガミの音が鳴った。