シニガミチェーンメール
十七日目
綾介が起きたのは、
やはり、四時二分前ほど。
今日はなんとなく、
メールがくるような気がした。
とくに根拠なんて物はなく、
直感だけで、
そのことを感じとる。
四時、一分。
綾介はドアの外を見てみた。
昨日のように、
家族にいきなり入ってこられ、
シニガミチェーンメールを
知られた場合は、
自分が消えるのだから。
母は居ない。
四時三分。
__四時四分。
♫ピロロロロン♫
音符が
綾介の部屋の中を踊る。
綾介は落ち着いて、
メール着信画面を開き、
十分もの間、
ジッと
動かず、
何度も文面を
読み返した。
「…そんな」
綾介の声が
暗い部屋に
波紋をつくる。
シニガミから届いた、
メールの文面は__