シニガミチェーンメール



裕理が悠の上に



馬乗りになり、



携帯を



必死の形相で操作する。



悠が携帯を取り返そうとするが、



裕理はびくともしない。



消えるか生きるかの瀬戸際。



元は、非力な裕理。



生きようとする思いが



力を増加させているのだろう_____



「僕は僕に送る!!
神楽!!お前が消えろ!!
お前が…」



綾介が息を飲む。



…そして、



あることに気づいた。



待てよ確か黒川の時に俺は_____



「…っ、バカ野郎!!
屋良、送るのをやめろ!!
お前が自分に送ったら_____」



綾介は頭が痛むのも忘れ



立ち上がった。



裕理が、



送信ボタンを押す。



間に合わない…!!





♫ピンピロロン♫





着信の音が、



裕理の携帯から鳴った。



「…やった!!僕は生きられる!!
やった、やっ…」



「…バカ野郎…」



綾介が、



膝から崩れ落ちる。



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