シニガミチェーンメール
「園田、突き飛ばして…ごめん。
あれは謝る、もし許せねえなら
俺をぶん殴ってもらって良いからよ」
画面には、
金色の頭を下げる玲二が映っている。
「だから、許して下さい」
ピロン、と
ムービーを止める音が鳴った。
「これを園田に見せるんだな?」
久琉斗が優しい笑みを
浮かべて玲二に問いかける。
「あぁ」
玲二は気恥ずかしそうな笑い顔で、
また、柵にもたれかかる。
二人も柵に寄りかかった。
「…てか普通、
好きな奴に手ぇあげるか?」
綾介が苦笑する。
「あれは、シニガミメールなんてものを
信じてる園田にムカついて…」
玲二は煙草を口から離した。
「でも、俺、本当に__好きなんだ」
玲二がそう言った瞬間。
__カチッ__
時計の長針は、
十分目の目盛りを指した。