シニガミチェーンメール
「だから、言ったのに…!!」
綾介は
呟いた。
悠が再び震え始め、
涙を流している。
綾介の頬にも一筋、
涙が滑り落ちていった。
だから、言ったのに…!
命令をしたり、
無理やり他人にどっちを送るかを
決めさせたら、
自分が消えるか、
追い詰められるって…
…言ったじゃねえか!
綾介が、
笠山 悠と
二人しか居ない教室で叫んだ。
「シニガミチェーンメールの
目的はなんなんだよ!?
大切な人を奪うのが目的かよ!?
俺らを追い詰めるのが目的なのか!?
見てんだろ!?答えろよシニガミ!」
綾介は
教室の真ん中で
涙を流しつつ、そう叫んだ。
笠山 悠は、俯いたままで。
「出て来いよシニガミ!!!
目的を教えろよぉ!!!」
ガンッと二つしかない机のうち、
自分の机を蹴り飛ばした。
大きな音を立てて、
机は倒れた。