シニガミチェーンメール



放課後、綾介は



机に座ってぼんやりとしている



悠を残し、廊下に出た。



朝とは打って変わって



晴れ渡った空が、



赤く輝いている。



他の教室には、



まだ人が残っているらしく、



笑い声が聞こえる。



「…っ…」



笑い声が頭に響き、



妬ましく、悔しく_____



綾介は、



廊下を駆け抜けた。



約五十メートルの廊下が、



何キロメートルにも思えた。



< 152 / 170 >

この作品をシェア

pagetop