シニガミチェーンメール
次の日、
綾介は四時丁度に起きた。
一昨日や昨日とは違って、
なぜか、
気力や理性がしっかりとある。
綾介は目をつぶった。
…今日が最終日なんじゃ…
一年二組はもう俺と笠山だけ…
どっちになるんだ…?
時計を見た。
四時三分。
五秒前。
四。
三。
二。
一…
♫ピロロロロン♫
「っ、きたっ…」
綾介が半泣きの声を出して、
ソッと携帯の画面を開ける。
シニガミチェーンメールはいつしか、
綾介の心の中に、
恐怖として巣食っている。
開けたくない。
見たくない。
読みたくない…
でも、読まなければ、消える。
綾介は下唇を
鉄の味が滲むほど噛み締め、
文面に目をやった。