シニガミチェーンメール



そこまで読んで、



綾介は立ち上がると



自分の机を手で思い切り倒した。



教室にある、



たった一つの机_____



「ふざけんなぁ!」



綾介が教室内の物を全て、



バラバラに、



無残に破壊していく。



涙を流しながら。



がしゃん、と



小さな簡易本棚を倒すと、



幾冊もの本が



雪崩のように落ちた。



綾介の鞄から、



教科書がこぼれる。



狂う_____



「ふざけんな!!
生きる基準ってなんだよ!!
この世に居ちゃいけねーって
どういう意味だよ!!
だからクラスの奴は消えたのかよ!!
シニガミィ!!お前こそ消えろ!!
このクソ神がぁっ!!
充分すぎるほど俺を苦しめただろ!!
いい加減に姿を現せよ!!
お前はどこにいるんだよ!!」





♫ピロロロロン♫





綾介の携帯が音をたてた。



綾介は泣きながら、



喚きながら、



暴れながら、



苦しみながら_____



メールを読む。



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