小さなイチョウの木

「あっ…そこで大丈夫です。」





「おぅ。」





彼はかついでいたタンスをゆっくりとおろした。






「…。」





黙って彼に頭をペコリとさげた。





「他に運ぶやつは?」





「…もうないです。」





「そっか。んじゃなー。」





「ぁっ…。」





彼は走って階段を降りていった。





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