フクワラ匕


「ちょっと待ってよ、さっきから。

あたしはあんたみたいな子

会ったことなんて無いし、

憧れた覚えもない!」



人一倍外見には気を配るあたしが

こんな美しい少女を忘れるはずが無い。


少女が口を開いた。

こころなしか少し笑ったような気がした。


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