フクワラ匕




「…それは自分の顔に自信があったから?」


静かな声で少女は尋ねる。


「そうよ!」


興奮したあたしはとまらない。



「だってあれはあたしの自慢の顔!


人形みたいに完璧な顔!


あたしが必死で厳選して作りあげた顔!


あたしの理想の顔なの!!」







―アレ?


そこまで言ったとき、

ふと自分の言葉に違和感を感じた。



アタシ今ナンテイッタ?


自分デ厳選シテ?


作りアゲタ?







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