フクワラ匕



サラリと言われたその言葉。


アナタハココカラデラレナイ ――?



どれくらい時間がたったか分からない。

あたしは泣き続けた。


鏡で見せられた自分の“現実”


あたしは今も此所にいて。


この暗闇からは一生出られないという“現実”


どの現実もあたしにはつらいものだった。


生まれて初めてこんなに泣いたかもしれない。


いい加減泣き疲れた。




そう思い始めた時。

意外な声がした。





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