フクワラ匕



クラスメートの視線を感じながら


須藤の後ろの席につく。


「よろしくね、須藤さん。」


後ろからささやくとびっくりしたのか

よ、よろしく、だって。


何どもってんの。ウケる。



でもこの子にはあたしのために

頑張ってもらわなくちゃならない。


そう思ってあたしは心のなかでもう一度

挨拶してみた。



ヨロシクネ、須藤サン。




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