フクワラ匕


「オレ、どうすればいいかな…」


「えっ…?」



「オレさ、こんなにはっきり告白されたの
初めてでさ…よく分かんないんだよね…」


黒川君のイメージとは違って少し意外な言葉だった。


「…じゃあさ、黒川君って今、
…好きな子いないの?」


「…いる」


「そっか…」



少しの希望を胸に秘めてした質問の答えは
あっけないものだった。







< 61 / 79 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop