フクワラ匕
放課後の校舎は人もまばら。
昼間のイメージとは全然違う。
そんな中、
あたしは一人自分の教室に向かった。
その時。
「マジ、コイツひでぇーの!」
「やってみろよ!ぜってぇ楽しいって!
『ブスの告白』!!」
この声って…クロカワクン?
「こいつさ、3組の須藤っていうブスに
呼び出されてんの!
しかも自分で仕組んどいてふるんだもん!
チョーひどくね?ww」
3組…?須藤…?仕組んだ…?
聞きたくないのに、いつしかあたしはその会話に耳をすませていた。