フクワラ匕


「ふざけないで!あなたは誰!」


「覚えてないのね…」


少女が悲しげにうつむく。

長いまつげが少女の目もとに影をおとす。



「わたしあなたのこと、とても慕ってたのに」


更に少女は続ける。


「特に声。ホントに好きだった。」




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