フクワラ匕


“声”?


なに言ってんの、この子…



「ウソよ…」


おもわず口にだす。


なぜならあたしの声。


低く少しかすれてて。

いわゆるハスキーボイスに近い。


加えて外見とのギャップ。


完璧なあたしの数少ないコンプレックス。




それを誉められても不愉快意外の

なにものでもない。



イラつきを隠せないあたしに少女は続ける。


< 9 / 79 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop