冷たい上司の秘密の誘惑
「今、埼玉支社は、傾きつつある」

そう言って溜息をついた、叔父。


「…オレにどうしろと言うんですか？」

叔父を見つめた。


「その会社で、大きなプロジェクトが始まろうとしてる。

それを失敗すれば、埼玉支社は、潰れる事になる」


「？！！」


「それを、チームを組んで、成功させろ。それが向こうに行く条件だ。

それが成功したら、意中の彼女を手に入れ、本社に戻ってこい。

返ってきたら、必ず、専務の席を空けといてやる・・・どうだ？」


「この条件を呑まなければ？」


「・・・その時は、会社自体クビだ」


「・・・」

…どうやら、オレに選択肢はないようだった。


「分かりました、その話、お受けします」

「…よし、手配はこちらでする。

必ず成功させて、戻って来い、いいな？」


「…はい、必ず」

…こうして、埼玉支社に行く事が決まった。
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