冷たい上司の秘密の誘惑
…目玉焼き、トースト、サラダ。

簡単な朝食を用意し、テーブルに並べる。


「「いただきます」」


2人の挨拶と共に、朝食がスタートした。

「あーん」

「・・・」

突然そんな事を言って口を開けた篠田部長。

私は目を丸くして、篠田部長を見つめる。



「食べさせて」

「?!…子供みたいな事言わないでください」

一瞬驚いたが、何とか言葉を紡ぎだした。


「食べさせてくれないなら、食べない」

「・・・」

…困った。本当に、この人は食べない気だ。

・・・プッ。

その光景が、あまりにも可笑しくなってきて、

私はクスクスと笑いだした。


「・・・何が可笑しい?」

「向こうにいる時と、キャラが違いすぎますよ。

はい、口開けてください」


「・・・」

…パクッ。

やっと、サラダを口に入れた。
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