冷たい上司の秘密の誘惑
10.愛の束縛
・・・その晩は、ソファーの上で、朝を迎えた。
私はいつの間にか眠っていたけど、
篠田部長は、一晩中起きていたようだった。
「篠田部長、…寝てないんですか?」
「…寝たよ」
…嘘ばっかり。・・・目の下には、うっすらとクマが出来ていた。
「…私のせい、ですよね」
そう言って困ったように笑う。
「…バカ、美穂は何も悪くない。
オレが勝手に起きてただけだ」
「…ほら、やっぱり起きてたんだ」
私の言葉に、ハッとした。
「…ったく、オレを試したな?」
「…だって、本当の事を言わないから。
今日も、仕事なのに、大丈夫ですか?」
「…大丈夫に決まってるだろ?
でもスーツは着替えていかないといけないな。
同じ服は着れないだろ?・・・美穂の支度が出来たら、
オレの家に行こう」
「私、一人でも出社できます」
「・・・ウソつけ」
「・・・」
その言葉に返す言葉はない。
・・・もしかしたら、三浦さんと会うかもしれない。
いや、あのケガだと、休むかもしれないが。
私はいつの間にか眠っていたけど、
篠田部長は、一晩中起きていたようだった。
「篠田部長、…寝てないんですか?」
「…寝たよ」
…嘘ばっかり。・・・目の下には、うっすらとクマが出来ていた。
「…私のせい、ですよね」
そう言って困ったように笑う。
「…バカ、美穂は何も悪くない。
オレが勝手に起きてただけだ」
「…ほら、やっぱり起きてたんだ」
私の言葉に、ハッとした。
「…ったく、オレを試したな?」
「…だって、本当の事を言わないから。
今日も、仕事なのに、大丈夫ですか?」
「…大丈夫に決まってるだろ?
でもスーツは着替えていかないといけないな。
同じ服は着れないだろ?・・・美穂の支度が出来たら、
オレの家に行こう」
「私、一人でも出社できます」
「・・・ウソつけ」
「・・・」
その言葉に返す言葉はない。
・・・もしかしたら、三浦さんと会うかもしれない。
いや、あのケガだと、休むかもしれないが。