冷たい上司の秘密の誘惑
「美穂」

三谷先輩は、そんな私を引っ張り、

会議室の中へ・・・

私たちの光景を、周りの社員達は、好奇の眼差しで見ていた。


・・・これからどうすればいいんだろう。

半年間、篠田部長にも連絡すら取れないと言うのに。


「美穂、・・・噂を本当には出来ないか?」

椅子に座る私に跪き、三谷先輩が私の手を取る。

私は必死に首を左右に振る。

そんな事は出来ない。…私は篠田部長じゃなきゃイヤ。


「光世からは、何の連絡もないんだろう?」

「…半年間だけ、距離を置くことにしたんです。

その頃には、何もかも終わるからって…すべてにかたがついたら、

結婚しようって言ってくれたんです・・・・」


…でも、こんな事が明るみになれば、

篠田部長は私を嫌いになるかもしれない。

…もし、嫌いにならなかったとしても、

こんなスキャンダルのせいで、私と付き合う事すら

白い目で見られてしまう…篠田部長が積み上げてきたものが、

すべて、水の泡になってしまう・・・

そんな事はさせられない・・・


「三谷先輩」

「・・・なんだ?」

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