冷たい上司の秘密の誘惑
話しを終え、私と三谷先輩は、少しの間隔を空け、

オフィスに戻った。


「おい久保、ちょっといいか」

「…はい、なんでしょうか部長」

企画部の部長に呼ばれ、デスクに足を向けた。


「今朝の社内メールは見たな?」

「…はい、お騒がせしてすみません」

部長も見たのだろう。顔は全然笑っていない。


「この会社事態は、社内恋愛を禁止してるわけじゃない。

…だが、誰かに恨まれたるのかどうかは知らんが、

こうやって社内メールを悪用してこんな写真が出回るとな、

上は黙っちゃいない…だから、君を左遷しなければならなくなった」

部長の言葉に目を丸くする。

何かしらのペナルテイーがあるのは覚悟の上。

だから、その前に辞表を出すつもりでいたが、思ったより、

通達が早かった。


「・・・どこへ、でしょうか?」

「まぁ、そう、遠くはない。ほとぼりが冷めるまで、

埼玉支社に行ってもらう」


「埼玉ですか」

「部長!」

・・・その声にビクつく。

…来ないで。思わず心の中で叫んでいた。
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