冷たい上司の秘密の誘惑
私は持っていた書類を別の部署に持っていく。

「これ、お願いします」

「あ~、これね、分かったやっとくよ」

・・・その笑顔を見ると、なぜか落ち着く自分がいた。


「三浦さんの笑顔って癒し系ですよね」

そう言って微笑む。

三浦創一(27)。webデザイン部の人で、

私たちが企画した物をデザインしてくれたり、

ネットでその製品化した物を広告、販売もしてくれる、

頼もしいパートナー。


175㎝。ずっと剣道をしているせいか、しなやかな立ち居振る舞い。

スラッとしているのに、触れた体はがっしりしている。

・・・何でそんな事を知ってるかって?

…前に、階段でつまづいた私を三浦さんが助けてくれたから。


顔は、嵐の松潤っぽい。


「そう?そんな事言われたの、美穂ちゃんが初めてだよ」

三浦さんはそう言って笑った。


「そうですか?とっても落ち着いた方だからですかね?

私は三浦さんの笑顔見ると、ホッとするんです」

それは紛れもない事実。


「そうなんだ、そう思ってくれるのは、嬉しいよ。

…それより、なんかあった?」

「・・・え?」


「なんだか、いつもと違って、無理して笑ってるっポイかなって」

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