冷たい上司の秘密の誘惑
そう言って私の頭をポンポンと優しく叩いた。

「・・・そんな事無いですよ」

私は笑顔を見せる。

…私って顔に出やすいタイプなのかな?

そんな事を思いながら。



「そう?無理ばっかりするなよ、美穂ちゃんがんばり屋みたいだからさ」

そう言うと、私の頭をなでなでして、

オフィスの中に戻っていった。


…気をつけなくちゃ。

そう思う半面、一緒に仕事をし始めてから数か月。

最近、やたらとボディ―タッチが多い事が少し気になった。


…でも、悪気はないんだろう。そう思う事にした。


自分のオフィスに戻り、また仕事をする。

今日は、6時まで仕事がかかってしまった。


「ゴメンね、遅くなった」

先に待ち合わせしてた場所に、美幸はもう来ていた。


「いいよ~、お疲れ様。今、6時半か・・・

如月君、7時くらいにならないと、来られないって言ってたから、

それまで待てる?」

美幸の言葉に、笑顔で頷いた。


私と美幸は、先に少しつまみながら、ちょっぴり飲んだ。

美幸は待てないとか言っていたので、一杯だけ。
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