ネコがくれたモノ。
「おーい、奏響ー」
ドアを開けて入ってきたのは遥翔。
「なんで来んだよ」
「珍しく不機嫌だな」
「うるせぇよ」
「出たな!本性」
俺は立ち上がってキッチンに行く。
「口はさみに来たなら帰れよ」
「やだね」
当たり前のようにソファに座って携帯をいじっている遥翔。
俺は遥翔の前にコーヒーをおいた。
こんなんで帰るやつじゃないとはわかっていた。
だけど今は帰って欲しいと思う。
俺は床に座ってコーヒーを飲んだ。
「今日、木島に会ってきた」