ネコがくれたモノ。



ゆっくり目を開けると目の前にはあいつの姿。


『まったく、なにやってんのよ!』


そう言って腕組みをしてたっている。


『あんたらしくないね。
あたしの時より臆病で全然変わってないじゃない』


「…うん、そうだね」


『大丈夫。あの子ならわかってくれるよ』


「わかって?」


『もういいっていってるのに、あんたはまだあたしが心の中にいる。そのこともこの前のことも』


俺のことを見て優しく笑い抱きしめる。


あったかくなんて、ない。


死んでしまった人間だから。


『行動に移さなかったらこっちの世界に連れてきちゃうんだからね!』


「もう、行きたいよ」



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