ネコがくれたモノ。
「おはようございます!」
「おはよう」
「こっちの道通るなんて珍しいですね」
冷静に。
いつもどおりに。
やれば、出来る子、でしょう?
「俺、引っ越すことにしたんだ」
「えっ?」
「その前に、話しておきたいことがあって来た。メールで約束するのは嫌だったから直接来た」
「…はい」
「今日、暇?」
「はい。大学終わったら連絡します」
「ん、わかったよ」
いつもと同じようにできたかな。
だけど。
相沢さんはいつもとは違う。
まとっているオーラが怖くてピリピリしていた。