ネコがくれたモノ。
それはあたしなりのけじめであり、
相沢さんへのお礼のつもり。
新しい出発へ自分から歩んで行けるように。
「もうずっと実習でいいよ」
「ほんとだよ」
澄美とご飯を食べながら女子会。
「そう言えば、遥翔さんとはどうなったの?」
あれから、よく会っているらしい2人。
澄美は嬉しそうだ。
「遥翔にね、結婚相手はお前がいいって言われた」
「ええっ!」
「嬉しすぎてあたし号泣しちゃったよ」
「おめでとう!
…そっかもう遥翔さんは社会人になるんだもんね」
「うん。だからお互いが卒業したら結婚すると思う」
「うわああ!澄美、人妻になるんだね」
「言い方悪い〜」
そう言いながらもすごくうれしそう。
あたしもなんだかニヤニヤしてしまった。