ネコがくれたモノ。



7時を、回ろうとしているとき、チャイムが鳴った。


「はーい」


立ち上がって玄関に行くと、わーわーと何かやっている。


ソファから立ち上がって玄関を覗くと、
そこにはチャラそうな男の人。


その人があたしをまっすぐ見た。


「ああ!そういうことかよ!
女子高生連れ込みとか犯罪だぞ、お前」


「はぁ…そんなんじゃないってば」


観念したようにあたしを見て、男の人を家に入れた。


「おい!どういうことだよー」


「うるせえよ、ほんと」


耳をふさいでこっちに戻ってきた。


「家、帰る?
帰るなら送っていくけど」


え!今、お客さんが来たばっかりなのに?!


「いや、1人で帰れます。
たのしかったです、ありがとうございました」



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