ネコがくれたモノ。
「よかったの?あれで」
1週間後。
ゲートをくぐって小さくなっていく相沢さんを遥翔さんと見届けていた。
「相沢さんに言ったことでまた一歩進めた気がしたからいいの」
「ふーん」
「きっと、相沢さんが帰ってくる頃には遥翔さんは結婚しててあたしも素敵な人に出逢ってるよ」
見えなくなった相沢さんをあたしはまだ見ていた。
帰ってくる頃にはもっとかっこよくなって運命の人を連れてくるんだと思う。
あたしはそう思って背中を向けた。
それと同時に溢れてくる涙。
何を意味してるのかなんてすぐわかった。
「頑張ったな」
「…っう……うああっ」