ネコがくれたモノ。
「汝、いかなる時も……」
目の前で進んでいく結婚式。
あたしも早くあげたいなぁと
やっぱりウェディングドレスって素敵なんて思っている。
「それでは、誓いのキスを」
そう言われて遥翔さんはゆっくりと澄美にかかったヴェールをあげる。
そして、そっと腰を引き寄せて優しくキスした。
まぁそこで終われば素敵だったんだけど。
いつまで経っても終わらないキス。
むしろどんどん激しくなっていく。
「えっ……」
周りは少しずつざわついてくる。
何分かして2人は離れた。
そしてなにか2人で話している。
ただ、なんとなく分かったのは、
「幸せにするから」
と遥翔さんが言ったこと。