ネコがくれたモノ。



結局、式にも披露宴にも現れなかった。


あたしたちはぞろぞろと帰っていく。


最後に澄美たちのところに寄って帰ることにした。


「きーよみ!」


「励!もう、帰るの?」


「うん。あとは2人で楽しんで」


「ありがと」


「遥翔さんも、また」


「うん、来てくれてありがとう」


「いいっていいって!
じゃあね、また新居に呼んで」


「ばいばい!」


澄美が可愛く笑って手を振る。


あたしはその姿を見てドアを閉めた。


ゆっくりと出口に向かうと向こう側から走ってくる人がいる。


もしかして……、



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